ワンダーフォーゲルとは?
野球部やバスケ部なら何をしている部かすぐわかるのですけど、ワンダーフォーゲル部って何をしている部なのかわかりにくい。他のページにも書いてありますが、登山をメインにさまざまな自然フィールドでいろんなことをやっています。登山の他にはサイクリング、サバイバル、島歩きなどです。
で、「ワンダーフォーゲル(略してワンゲル)」の意味はドイツ語の「旅鳥」または「渡り鳥」です。ドイツ語だけに起源はドイツの青年活動らしいです。
ところで、近畿大学体育会には、ローバースカウト部、サイクリング部も別に存在します。すると、ワンゲルはそれらの部の活動をつまみ食いしているようで、なんだか中途半端な印象を受けるかもしれません。が、そこは少々話が違ってくるのです。一番の違いは行動までのスタート地点と過程の違いにあります。
前述のドイツの青年活動の目的は「機械文明の中で失われつつある人間性の回復を願い、自然・人との触れ合いによって社会的、精神的に自分を高めること」です。これって、現代社会にもそのまま適用できる考えだと思うんです。ワンゲルの活動も基本的にこの考えに基づいています。
つまり、極論すると活動自体が目的ではなく、あくまで人との交流、自然との触れ合いが目的だといえます。それゆえに、ワンゲルの活動は幅広く行うことができるのです。
しかしだからと言って、活動自体に手を抜いているわけではありません。特に登山は危険も伴うため安全対策やトレーニングなど、万全の準備をしています。他の活動についても同様です。
主な活動
登山をベースに様々な活動をしています。夏合宿・春合宿を活動の支柱とし、その間に必要な知識をつけるために講習会、体力をつけるためにトレーニングを行います。
僕らの言う登山はテント泊縦走がメイン。縦走とは簡単にいうと、いくつものピークをつなぐ稜線上をたどる山歩きです。下山する場所が入山する場所の反対側になるのが特徴です。夏合宿はほぼ毎年一週間程度のテント泊縦走を行っています。
夏合宿の場所は年によって違いますが、だいたい日本アルプスが主流です。ワンゲルの一年間の中で最大の行事です。
春合宿はこれまた年によって様々で、登山に限らずいろんな形態の活動を行います。例をあげるとトレッキング(西表島)、登山(屋久島、久住、霧島)、サイクリング(九州・沖縄、四国)、サバイバル(南の島)があります。昔はこの他にもいろんな事をやっていたようです。
合宿はこんな感じですが、通常の活動は主にトレーニングと講習会。トレーニングは週3回。学校周辺の河原・公園・神社で、ランニングと筋トレを中心に行います。普通です。特別な事として歩荷(ぼっか)というものがあり、人をおんぶして坂道をあがったりします。その他ザックを担ぐトレーニング(ザックトレ)もやります。
講習会は山登りに必要な知識を詰め込む場です。気象・装備・山行技術・衛生・エッセン(食べもの)に分かれています。3年生の各係がプリントをつくって講習してます。衛生に関しては年に1〜2回、日赤の講師を招いての日赤講習会も行っています。
|